2.25.2010

Introduction : all about Tone Bender


 あらゆるコンパクト・エフェクターが続々登場する今の時代ですが、そんな「今」では考えられないほどにバカでかくて、回路も単純で、ノイズも多くて、個体差も激しい、原始的な歪み系ペダル、TONE BENDER。なかなかオイシイ音を出すのも難しいペダルではありますが、それでも愛さずにはいられない、最高のファズ・ペダル、だと個人的に思っています。実は当方が10代から20代のころは、ファズって結構周囲からはバカにされる類いのエフェクターでもありました(古くさい、というイメージが強かったんですね)。ですが今は逆転して、FUZZ FACE、TONE BENDER、BIG MUFFは勿論のこと、ありとあらゆる種類のファズがバンバン新製品として世の中に出てくる時代です。温故知新。素晴らしいっスね。

 で、ミック・ロンソンというギタリストに端を発しTONE BENDERサウンドの影響を受けまくった当方は、必然的に深々とTONE BENDERにハマってしまったクチで、アレもコレも、とTONE BENDERを買い漁ってみたり(とはいえコレクターさんの中にはもっと膨大な数と種類をお持ちの方がいらっしゃることも知ってますが)、その過程で貴重なインタビューも経験したり、加えてとあるスペインのプロフェッショナル・ギタリストと協力して、オリジナルTONE BENDERクローンを作ってしまったり、と割と無謀なことをやらかしてしまっております。その辺のネタを一度まとめたい、と常々思っていたんですが、このブログ開設に先行し、シンコーミュージックが発刊する「THE EFFECTOR BOOK」(2010年春発売のVol.7)にて寄稿という形でTONE BENDERの歴史等を紹介させていただきました。

 その原稿でも書きましたが、実はTONE BENDERっていうファズは60年代以降現在に至るまで同じ名前がついていながらも数多くのメーカーから多様な仕様でリリースされており、加えて面倒くさい事に「いずれもが違う」回路だったりもします。基本的にはどれもが「本物」なんですが、そういった複雑なラインナップゆえ、これまでは結構多くの誤解や誤認も長らく存在し、正確な全容が把握しきれていなかったんです。例えば今でも「ジミー・ペイジやビートルズが使用したVOX TONE BENDER」等という文章は本やWEBのみならず、あらゆる場所で確認できると思います。大雑把にいえばTONE BENDERは「ひとつのファミリー」と考えてもらえればむしろ分かりやすいかもしれないのですが、そのファミリーの家系図のようなものをWEBベースでもまとめてみよう、と考えてます。


 なお、本サイトはBLOGGERのブログ・フォーマットを利用しておりますので、最も新しいポスティングから古い順へとコラムが並ぶ仕組みになっています。が、TONE BENDERに関するアレコレを順を追って読んでみたい、という場合は、一番始めにこちらのイントロダクション(今ご覧頂いている文章)を踏まえた上で、次にページ右下の方にある「Newer Post」の部分をクリックしていただければ、と思います。
 逆に、前のポスティングをご覧いただく場合は、左下にある「Older Post」をクリックしていただければ、直前の記事に移ります(2011年5月に、設定をこのように変更しました)。

 アーカイヴとして残すことを目的に運営しているモノなので、やけに文章が長いことは予めご容赦いただきたく存じますが、日本において狭義で意味するところの「ブログ」とはちょっと違う主旨でやっているので、その点もご理解いただきたく思います。

 どういう順番でどうポスティングしていくかはその時次第、という気分屋なので恐縮ではありますが、おおまかに本サイトの内容は「TONE BENDER ヒストリー」「ゲイリー・ハースト・インタビュー」「各モデルの詳細」「(当方が企画・開発に関わった)MANLAY SOUNDのTONE BENDERクローン・ペダルの紹介」、そして当方がディーラーをやっている「イギリスJMIブランドのTONE BENDER復刻品の紹介」の5つに分類されます。サウンド・サンプルや動画も含め、ある程度のまとまったTONE BENDERアーカイヴになればいいな、と考えております。

 余談ですが、右上の金色のTONE BENDER MK1、左下の銀色のTONE BENDER MK1.5とも、今では大変貴重なオリジナルのブツです。どのくらい貴重かと言えば、ちゃんと使える状態であれば平気で数十万円はしてしまう、というまさに狂気の価格(笑)です。一説には金色のMK1は今世界で8ケしか存在してない、と言う人もいて、金さえあれば手に入る、というブツではないんですよね。ところがこのブログをやっている当方本人は、金もないクセに我ながらなかなか狂った人間だったりしまして(笑)、先日この右上の金色のMK1を(長期にわたる価格交渉を経て)遂に買ってしまいました。この先またしばらくは貧乏生活が続きます。
 

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