2.21.2011
news from Manlay Sound and JMI Pedals
またこの季節がやってきました(笑)。3ヶ月に1回とはいえ、作ってるほうは編集部もデザイナーも毎回ヒーヒー言いながら1冊の本に仕上げるワケですが、実は今号が過去最高に難儀だったと思われます。そんなことはともかく、この春発売されるTHE EFFECTOR BOOKの第11号の内容を、恒例とはなりましたがチョロっとだけ告知したいと思います。
今回の大特集はコンプです。大昔、それこそ当方が高校生の頃から「使うと、ギターが上手く聴こえるよ」などというマコトシヤカな噂に惹かれていろいろと試したこともありますが、その原理やら構造やら設定やらにある程度「あーなるほどこういうワケね」と納得できたのは、結構オッサンになってから、のような気もします(笑)。今号ではそんな初歩から「究極のコンプ使い」というレベルに至るまで、コンプレッサーの徹底研究、更にはギターのみならず「ベースで使うにはどうしたら?」という徹底試奏比較、という記事まで掲載されています。また、日本が誇るコンプの鬼(と呼んだらお叱りを受けるかもしれませんが)、はっぴぃえんど/ティン・パン・アレー/その他モロモロの伝説的なプレイでお馴染み、鈴木茂氏のコンプレッサー解説インタビュー等も掲載されています。
さらに特別企画として、今をときめく9mm Parabellum Bulletの滝善充氏による、自作エフェクターの製作完全ドキュメントもカラーで一挙に掲載。また、毎回勉強になることだらけで感心だらけ、というベテラン・アーティスト・インタビューのコーナーには、熱きテキサスの血潮を滾らせるパンキッシュなブルース・ギタリスト、クリス・デュアーテ氏が登場。加えてこの時期恒例の企画ですが、今年のNAMMショーでの潜入取材による、各社新製品情報も盛りだくさんで紹介しています。
表紙ですが、ROSSのコンプにするかDYNACOMPにするか、結構最後まで迷ったのですが、もうすぐ春ですね/恋をしませんか、というような爽やかな時期に真っ赤なMXRの筐体は暑苦しいかなあ、なんて冗談をいいながら、ROSSに決めました(笑)。いつもよりちょっとだけ遅れ目にはなりますが、THE EFFECTOR BOOK最新号は3月の頭に発売されますので、お楽しみに。
閑話休題。今回はTONE BENDERの紹介ではなくて、本ブログをやってる当方からの、他愛ないプチ報告をいくつかさせていただこうと思います。先に書いたTHE EFFECTOR BOOK最新号の告知もそれに含まれますが、他にもあります。
まず最初は恒例ではありますがスペイン発のTONE BENDERクローン、MANLAY SOUNDの製品に関して。既に何度かアナウンスしていますが、同ブランドから発売されているTONE BENDER MK1クローン「65 BENDER」の限定版モデルは、早ければあと数十日くらい(笑。あいまいでスイマセン)で出来上がるんじゃないか、と思います。まだロゴ・プリントをどうするか、とかそういうツメ部分を決めてないんですが、外身と中身、に関してはある程度のメドをつけたので、実現できそうです。毎度書いていますが、限定版のトランジスタはオリジナルMK1と同じ、OC75と2G381の組み合わせ、というものです。筐体は木製のオーダーメイド品になります。
掲載した写真は先行して作ったその筐体のサンプル品です。さらに細かい注文を追加したので、このままの筐体ではないことを予めご理解いただきたいのですが、だいたいで言えばこんなカンジの筐体です。おそらく全部で15ケ程作りますが、それらは全部日本に輸入し、本サイトを通じて販売します。価格は当然これまでのMANLAY SOUND製品より多少高くなってしまうと思いますが、興味あるかたはご期待いただければと思います。正式な価格と時期に関しては、実際に入荷してから改めてご報告させていただきたいと思います。
また、これも以前チョロっとだけ告知した企画ですが、FUZZ FACEクローンの「BABY FACE赤/2010スペインWC優勝記念モデル」ですが、残念ながらこちらは企画を断念しようと思います。当初、スペインの優勝にあまりに盛り上がり過ぎた(笑)当方&スペインのビルダーともノリノリで「やっちゃうぞ」と息巻いていたのですが、実際にラベルを探す、デザインし直す、となるとかなり困難でした。一番気になったのはRFEF(王立スペイン・サッカー協会)からクレームとかきたらどうしよう(笑)なんていうことだったりもしましたが、実はスペインのビルダー本人も他のMANLAY SOUND製品の製造で手一杯(日本だけではなく、彼はもちろん世界中のオーダーを受ける立場なので)、ということもあり、この企画は断念しようと思います。
4年に1度のWCは毎回スペインを応援されている、という方からも「気長に待つので是非実現させてくれ」という丁寧で嬉しいご連絡もいただいたりしました。また、とあるショップからも「予約入れたいんだけど、いつになる?」というご連絡をいただきましたが、本当に申し訳ないのですが、上記の理由をご理解いただければ幸いです。
さて、自分が実際に開発に関わったMANLAY SOUND製品ではありますが、当方はただの一介のファズ好き、という立脚点は変えることもありません。であるからこそこのブログではMANLAY SOUNDの製品も、そうでないTONE BENDERクローンも、そしてもちろんオリジナルのTONE BENDERも、いろいろとご紹介しているわけですが、そういう立場であるからこそ出来るのかも、ということがあります。
これまでもオリジナルTONE BENDERの開発者でもあるゲイリー・ハースト氏本人や、現在各種TONE BENDERの復刻品を発売しているJMIブランドとは懇意にさせていただいてきましたが、そんな縁もあって、この度JMIのエフェクター製品を取り扱うことにしました。過去、日本ではイケベさん等を通じて日本で流通された経緯もありましたが、今回JMIと合意に至り、当方も一応ディーラーとしてJMI製品を販売することになりました。
とはいえ当方は単なるイチ個人(笑)です。大手代理店さんのように、なんでもパカパカと輸入し、日本中のあらゆる楽器店に販路を開くなんてできるワケではありません。ですから扱えるモデルや量は限られます——JMIやHIWATTのアンプも一緒に扱ってくれ、とジャスティン・ハリソンは当方に言ってきますが、そんなのできねーって(笑)。高すぎるし、PSE問題もあるし(笑)——。
簡単に言えば、これまで当方が非力ながらもやってきたMANLAY SOUND製品同様に、本サイトを通じて、もしくは親しくさせていただいている楽器店さんを通じて、JMIのエフェクターを販売します。JMIの製品に関してはこれまでも本サイトでクドクドと紹介してきましたが、今後本サイトではその宣伝もかねて、より詳しくJMI製品を紹介することになると思いますので、その予告でもあります。
新製品のアナウンスがJMIからあればリアルタイムで告知するつもりですし、JMIのエンドーザー/ユーザーのミュージシャン情報なんかもネタとしてご報告できるかと思います。最近亡くなったゲイリー・ムーア氏がJMIのレンジマスターを使ってた、という事もありましたし、近々ではたとえばZZトップのビリー・ギボンズ、エアロスミスのジョー・ペリー、ダイナソーJRのJマスシスなんかもJMIのファズを使用してるそうです。そんなネタも織り交ぜつつ、近日中には、在庫状況や販売価格等を含めてご報告させてもらおうと思っています。
最後になりますが、個人的にもっとも大きな出来事だったぜチクショー、というバカなネタをゲロします(笑)。実は先日、縁あってある方からオリジナルの1965年製TONE BENDER MK1を買いました(!)。まだ日本に届いていませんが、届いたら詳細写真くらいはアップするつもりです。値段は聞かないでください。買った本人が自殺したくなりますから(笑)。
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