
一体なんのことかと言いますと、2011年6月にオーダーした現行SOLA SOUND製(=D.A.M.製造)の限定版TONE BENDER MK2(ショート・サーキット・ボード・ヴァージョン)が、やっと届いたんですよウチに。現行のMACARISも、現行のD.A.M.も、まったく何考えてんでしょうか。3年待たせておくのが普通だと思ってんでしょうか。おそらく思ってるんでしょうね(笑)。
別にMACARISやD.A.M.に文句いうつもりはないんです。だってどうせ2年は待つだろうと最初から想像できてたので(笑)。それにしても3年も経ってるのにちゃんとウォント・リストの順番に「ホラ、出来たよ?買うでしょ?」みたいなメールを律儀に(笑)送ってくるあたり、イギリス人てのは我々日本人とはやっぱり時計の進むスピードが違うのかもしれませんね。

というワケで、3年越しの製品レビュー(の続き)となります。ご覧のように、真っ青な塗装が施されたTONE BENDER。これだけでインパクトは強烈ですよね。スクリプトの文字はオリジナルMK1.5と同じ、つまり「TONE BENDER」とだけ書いてあるタイプのデザインです。


さてさて、音です。ショート・サーキット・ボードに搭載されたオリジナルのMK2初期バージョン回路では、入力段のキャパシターが1ケない、と確認されています。当然この青い復刻品もそのとおりの回路となっています(今回の復刻品は、デヴィッド・メイン本人が66年の現物を実際に確認し、そのままの回路を再現しています)が、そのせいなのかどうなのかちょっと不明ながらも音はMK1.5に近いものがあります。デヴィッド・メインもこのファズに関して「一般的なMK2サウンドよりはブライトで、フルアップして弾くとホンのちょっとだけささくれ立った印象がある」と語っていますが、まったくそのとおりの印象です。

たとえばMANLAY SOUNDのMK2クローン「SUPER BENDER」で、内部トリムポットをいじると「まるでMK1.5のように、ギターのVOLコントロールで歪みを調節できる/カリカリのクランチ音を作れる」という話を何度か書きましたが、こちらの青いD.A.M.製TONE BENDERは、そのカリカリのクランチ音があっさりと出てきます。MK1.5なら当然の話ですが、MK2回路でこれができるのは滅多にありません。ただし、逆の音、つまりこの青いTONE BENDER MK2では、図太いMK2の強烈な歪み音は出ません。そういう意味では繊細で控えめなTONE BENDER MK2と言えるかも。
そうそう、話がパーツに戻りますが、搭載されているトランジスタは無印のブラックキャップOC75が3ケ、です。これも以前記したことがありますが、英国製パーツにこだわるガンコ者のデヴィッド・メインは、こちらのファズに関しては無印の(おそらくオランダ製と思われる)OC75を使用しています。これは「このモデルのトランジスタはゲインとトーンだけで選んだ」と本人が説明していますが、ひとつ自身のコダワリを捨ててみた、ということになるんでしょうかね。
さて、このモデルは前述したとおり既に発表されてから3年も経っているわけですが、このファズを使ったサンプル動画を3ケほど張っておきます。ひとつはすでにD.A.M.製品ではおなじみのデモンストレーター、pinstripedclipsさんのデモ動画。うん、相変わらずカッチョいいオケで披露してくれますね。たしかにバンド・サウンドの中でどう聴こえるか、というサンプルとしては絶好の動画なのですが、ツマミのコントロールとか、単体でどう聴こえるか、というのも気になって仕方ない当方のようなTONE BENDERヲタクにとっては、これだけじゃあ良くワカンネエや、というわけです(笑)。
そこで2つめの動画。テレキャスと、HIWATT DR103で出したギター&ファズのみのデモ動画です。テレキャスを使ってるというせいもありますが、このファズ単体の歪みがずいぶんトレブル寄りにセッティングされているのがおわかりいただけるかと思います。
で、動画をもうひとつ。同じTONE BENDER MK2ですが、通常現行品(D.A.M.製で、MULLARD OC84をつかったもの)、それとこの青い限定版(D.A.M.製で、ショート・サーキット・ボードのバージョン/無印OC75をつかったもの)の弾き比べ動画です。正直、この動画ではあんまり違いがわかりませんね(笑)。でも両方同時に試す機会のある人は、世界的にもそんなにはいないと思われるので、一応参考までに載せてみました。
アンソニー・マカリ(SOLA SOUND)やデヴィッド・メイン(D.A.M.)が口を揃えて「これまでD.A.M.が製作したファズのなかでも、最もブライトなサウンド」という宣伝文句でこの青いTONE BENDERを説明していますが、それは確かにそのとおり、というこのファズ。なかなか面白いです。例によって結構お値段も高いですし、今からオーダーしてもどうせ到着するのは3年後とかになりそうなので、万人にオススメするものではありませんが(笑)。
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