4.10.2024

Buzz The Fuzz - feat. Kazuma Koshikawa [5] [6] [7] [8]

 
 当ブログのオリジナル・ファズ、そのサンプル動画の続きです。動画の内容と、今回のファズの解説をします。前回も書きましたが、動画内にはベラベラと喋る解説トークとか、文字でダラダラと説明するテロップを入れてません。当ブログの駄文と合わせて観て読んでいただければ幸いです。今回も動画を4つほど紹介します。



[5]ここでは一番左のツマミ=マスター・ボリューム・ツマミの効果をチェックしてみました。以前も書きましたが、このファズって大体9時くらいで入力と同じくらいの出力レベルになります。そこを上げていくとどうなるか、つまりブースター的な使い方をしたらどうなるかの確認動画でもあります。

 このデモ演奏に際しては、右のツマミ=インプット・ゲイン・コントロールはバイパス(=無効化)しています。だから見た目ではここのツマミがゼロになってますけど、フルにしたのと同じ状態だ、とお考えください。動画は最初は全バイパス=アンプ直の音でスタートしますが、0:18からファズをONにしてます。この時マスター・ボリュームが8時くらい。つまりかなり絞った状態であるのがわかると思います。歪んでるけど、入力音よりも小さい音になってますよね。

 そこから徐々に上げていってるわけですが、このサウンドはアンプの入力部をプッシュした歪み音になります。で、ツマミが1時を過ぎたあたりから、音量も歪みももう全く変わらなくなってしまいます。これが「アンプのヘッドルームがパンパンで、これ以上の入力を受けきれない状態」を指します。まあこの現象はこのファズだけじゃなくどんなブースターを使っても同じですけど、せっかく爆音が出る今回のこのファズで検証してみました。



[6]さて、次の実験。このファズをトランジスタ・アンプの王道、ROLAND JC-120で鳴らしたらどうなるのか、という動画です。

 ちなみにですね、アキマさんが出した本『ギター・アンプの真実』とか、他の本でも書いてあったりしますけど、実はJC-120っていうアンプはものすごく特殊で、3つあるトーン・コントロールを「BASSゼロ、MIDDLEフル、TREBLEゼロ」にしてやっとフラットな音になる、という構造になってます。だからその位置で試奏するのが本来は筋なんですが、今回はあえて「全部のツマミを12時」に設定して試奏しています。まあ乱暴に言えば、何も考えずにJC-120にこのファズを挿してみた、という想定をしてみたわけです(笑)。この状態で、ファズのクランチ設定とフル歪みの設定を出してみました。これまでのマーシャルBLUESBREAKERを使ってのデモ演奏と比べて、音の印象とは全然違うものだと思います。なので、アンプを変えるとここまでファズの音は変わるよ、っていうサンプルになったかと(この動画ではわからないですけど、JC使うときはやっぱりミドル上げた方がエレキギターっぽい音として使いやすく、抜けもよくなりますよね)。



[7]続いてJC-120での実験動画。このファズをONにしっぱなしにして、ギターのボリュームを動かしていくとJCはどういう音を出すのか。JCを使う人は基本アンプをクリーン設定にして、足元で歪みも音量も操作する、っていう手法で音を作ることが多いんだろうと思いますが、今回のファズを使ってやってみたその結果がこれです。

 あ、上の動画もこちらの動画も同じですが、アンプのトーンのツマミは全部12時に、それからチャンネル1のHIインプットに挿しています。また、ブライト・スイッチはOFFにしています(個人的な見解ですが、このファズ使うならJCのブライト・スイッチは入れない方がいいと思う)。



[8]こちらもJC-120を使っての実験動画。今度はファズの真ん中のツマミ=歪みコントロールのツマミを変えていくとどうなるか、の動画です。割と少し回しただけでアンプは飽和しちゃうんですね。JCの特徴なんでしょうかね、これ。

 ところで、JC-120には裏パネルにセンド・リターン端子があって、今回それも試してみたんですよね。つまりこのファズの歪みを(JCのプリアンプを一切通さずに)リターン端子に挿して弾いてみた、という実験です。とても申し訳ないんですが、その動画を撮影してなかったんで、各自試してみてね、という言い方しかできないのが恐縮なんですが、越川氏いわく「そっちの方が絶対いい」とのこと。まあ正直言って、とっても特殊なJC-120のプリアンプ回路は通さない方が、シンプルにいい音になるってことですけど、リターン挿しだと音量コントロールが難しくなるので(註;リターン挿しだとアンプはフルで出力されるから)そこを何らかの方法で工夫する必要が出てきますけど。 (この項続く)



 このファズの販売は、当ブログを通じてのみとなります。直販価格は50000円(税込)となります。発送はヤマトの着払いを利用します。もしご希望の方がいらっしゃれば、こちらまで直接メールにてお問い合わせいただければと思います(ただし勝手ながら匿名でのメール/ご質問には基本的にお答えしていません。お名前の記載をよろしくお願いします。

 また、このファズの保証に関して。
●「手作り」=文字通り全てハンドメイドで製作されたペダルです。出荷当初から個々に微細な傷等がついている場合もありますが、外観に関しては一切のクレームを承れません。ご理解願います。
●全て正常に動作することを出荷直前に確認してから発送していますが、上記の通り、古い時代のゲルマニウム・トランジスタを用いた回路であり、1つ1つを手作業で選別・設定して製作されていますので、サウンドに個体差が生じる場合があります。この点に関しても一切のクレームを承れません。ご理解願います。
●到着後、製品上の不良等トラブルがあった場合は対処します。直接こちらまでご連絡ください。なお、修理保証は「出荷先のお名前」と「シリアルナンバー」が一致したもののみ承ります。転売されたものや他者経由での修理依頼はお断りさせていただきます。この点ご了承ください。

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