2.26.2010

Manlay Sound - from Bercelona, Spain


 THE EFFECTOR BOOK VOL.7にて掲載された、MANLAY SOUNDブランドで発売されている3種類のTONE BENDERクローン・ファズは、スペイン・バルセロナ在住のギタリスト、ローマン・ジル(ROMÁN GIL)と東京在住の当方の2人で企画・製作したファズです。その経緯やエピソード、また各詳細等はこのブログでおいおい書いていくつもりでいますが、まずは基本的なラインナップをご紹介したいと思います。

 まず写真左の金色のペダルが、1965年にゲイリー・ハースト氏によって開発されたいちばん最初のTONE BENDER、通称「MK1」のクローン 65 BENDER です。基本回路はオリジナルのMK1と同じですが、トランジスタにはヨーロッパ製OC75、日本製2SB324、ロシア製MP20等の組み合わせで毎回チューニングを確認、最も結果の良い組み合わせのものを製品として出荷することにしています。

 続いて真ん中は、翌1966年に同じくゲイリー・ハーストが新開発したアップデート版TONE BENDER、今最も激レアとされる通称「MK1.5」のクローン・モデル 66 BENDER です。勿論回路はこちらもオリジナルを踏襲してますが、動作が不安定な「OC75の2ケ使い」をあえて避け、トランジスタに日本製ゲルマ・トランジスタ2SB324を2ケ、もしくはヨーロッパ製AC125とSFT322、というゲルマニウム・トランジスタの組み合わせを採用しています(実は昨今、2SB324も入手が急激に困難になってきています……)。

 そして右側は天下のジミー・ペイジ先生等が使用したことでもお馴染みの ソーラーサウンドTONE BENDER PROFESSIONAL MK2のクローンSUPER BENDERです。こちらには「2ケのMP20と1ケのAC125」をトランジスタに使用した通常版と「3ケのOC75」を使用した限定版の2種類があります(外観は同じですが)。OC75バージョンは、よほど状態のいいOC75トランジスタを(3つ同時に)入手できた時にのみ製作可能なので、今後どれだけ製作できるかは未知数、といわざるを得ません。

 MANLAY SOUNDの製品は、全部ピュア・アナログ回路、伝説的といわれているファズ・ペダルの復刻をハイ・クオリティーで実現したものです。全てハンドメイドポイントTOポイント配線、ゲルマニウム・トランジスタは正しい数値で正しい音の出るものを1ケ1ケテストして選別。なるべくコンパクトに、そして丈夫なペダルを、グラフィックはシンプルだけどエレガントなものを、以上を実現すべく、少数ですが丹念に生産されています。

 現在これらのペダルはEBAY、もしくはMANLAY SOUNDのHPから入手可能ですが、日本(つまり当方)でも準備ができ次第、このブログを通じて販売する予定でおりますので、詳細は追ってお知らせさせていただきます。なお価格は「世界共通」になります。つまり海外からの通販でも当ウェブサイト経由でも価格は同じです、送料分だけお得、ということですかね。現在、本サイトに先行して、横浜にあるギター・ショップCRANE GUITARSにてデモ機を置いてもらっていますので、お試しになりたいという方がいらっしゃいましたら是非問い合わせしてみてください。
 

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