MANLAY SOUNDでも、近年脚光を浴びた激レアTONE BENDERモデル、MK1.5のクローンをもちろん作りました。その66 BENDERを紹介したいと思います。名前が示す通り、ある意味金色のMK1クローン65 BENDERの兄弟のような存在、とも言えますね。
オリジナルのMK1.5には、前述したようにOC75という有名なトランジスタが使用されていましたが、現在ドンズバでいい音の出るマッチングを期待できるOC75を探す事は非常に困難になっており、またむやみに価格が高騰していることもあって、このモデル「66 BENDER」ではOC75を使用する選択肢をあえて外しました。
こちらも回路はオリジナルのソーラーサウンド製 TONE BENDER MK1.5を踏襲し、トランジスタには日本製の2SB324、もしくはヨーロッパ製AC125やSFT322、いずれかの組合わせで製作しています。
ゲルマニウム・トランジスタに詳しい方ならお判りと思いますが、2SB324、AC125、SFT322はいずれも互換性の高い(というかほぼ同じ)規格をもつ部品であり、これらのトランジスタの種類ではほぼ音の差がありません。というよりは、組み合わせで使用する2ケのマッチングのほうが音に重要であり(この辺も、FUZZ FACEの回路にお詳しい方なら経験されたことがあると思います)、その結果を見て、MK1.5のサウンドが出るものだけを選別し、使用しています。
オリジナルのMK1.5には、前述したようにOC75という有名なトランジスタが使用されていましたが、現在ドンズバでいい音の出るマッチングを期待できるOC75を探す事は非常に困難になっており、またむやみに価格が高騰していることもあって、このモデル「66 BENDER」ではOC75を使用する選択肢をあえて外しました。
実は試作段階で何度も当方から「OC75でなんとかならないか」という要望を数度にわたってお願いしてみたのですが、何度やっても結果が芳しいものにはなりませんでした。上記のトランジスタを選択することになったのはそういう訳です。余談になりますが、全く同じ悩みをファズのカリスマ(笑)デイヴィッド・メイン氏も間違いなく抱えている訳で、彼は最近のD.A.M製品でOC75を使うことが殆どなくなりました(彼も近年はAC125等を使用していますね)。
肝心の音ですが、もちろんこのモデルもビルダーのROMÁN自身によるデモ演奏がYOUTUBEにありますので、こちらを参照願えればと思います。
MK1との比較で言えば、出力はそれほど高くありません(というか、MK1の出力が他と比べてやけに高いワケなんですが)。また、ゲインもノブに準じてゆるやかに上がっていくタイプです。ATTACKノブを思い切り回してブーブーいわせた音も、密度の荒れたカンジが適度に残る歪みです。
肝心の音ですが、もちろんこのモデルもビルダーのROMÁN自身によるデモ演奏がYOUTUBEにありますので、こちらを参照願えればと思います。
MK1との比較で言えば、出力はそれほど高くありません(というか、MK1の出力が他と比べてやけに高いワケなんですが)。また、ゲインもノブに準じてゆるやかに上がっていくタイプです。ATTACKノブを思い切り回してブーブーいわせた音も、密度の荒れたカンジが適度に残る歪みです。
そして最大の特徴は、FUZZ FACEファンの方にはお馴染みと思われますが、ギター側のVOLUMEを絞った際のクリスタル感のあるクランチです。TONE BENDERファミリーはどれもギター側のVOLUMEを絞った際の音が思い切りオイシイご馳走サウンドなわけですが、実はモデルによって音の傾向がそれぞれ異なります(回路が違うのですから、当然ですが)。やはりMK1.5クローンであるこの「66 BENDER」のそれは、FUZZ FACEに傾向が近いと思います。
デモ演奏の最初のロングトーン、これはレスポール(カスタム)のフロントPUの音ですが、ファズ側のATTACKは最大になっています。MK1のサウンドと比べても、歪みのピークが高い位置にあることがお分かり頂けるかと思います。そしてギターのVOLを下げた音もいくつかのパターンで録画されていますので、是非参照してみてください。ROMÁNは御丁寧に、MK1の時と同じアンプ、同じギターでデモを録ってくれてるので、純粋にファズ・ペダルのサウンドの違い、歪みの傾向、操作性、ピッキングの強弱による音の差等がお分かり頂けると思います。
デモ演奏の最初のロングトーン、これはレスポール(カスタム)のフロントPUの音ですが、ファズ側のATTACKは最大になっています。MK1のサウンドと比べても、歪みのピークが高い位置にあることがお分かり頂けるかと思います。そしてギターのVOLを下げた音もいくつかのパターンで録画されていますので、是非参照してみてください。ROMÁNは御丁寧に、MK1の時と同じアンプ、同じギターでデモを録ってくれてるので、純粋にファズ・ペダルのサウンドの違い、歪みの傾向、操作性、ピッキングの強弱による音の差等がお分かり頂けると思います。
ちなみにこのMANLAY SOUNDの66 BENDERは、ベースで使用した際にも、あのビートルズ「THINK FOR YOURSELF」のようなサウンドが出せるようにチューンしてあります。実は最初当方とビルダーのROMÁNのあいだで、既発品だった「RONNO BENDER」というファズにちなんで「じゃあこっちはBEATLE BENDERにしようか」等と相談してたのですが、さすがにそれは怖いなあということでこの名前に落ち着いたという経緯もあります。是非ビートルズ・ファンにもお試し頂けたらと思っています。
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