12.22.2011

Fuzz: the Sound that Revolutionized the World


 今回は、ヨタ話の部類、といいますか、近況報告に近い更新内容になります。つまりダラダラと思いつきで書いているので、予めその旨ご了承下さい。前回の「マカリスの歴史」の項がなかなか面倒くさい内容で、しかもそれを文章にするのはとても疲れる作業だった、ということもちょっと尾を引いてるのかもしれません(笑)。

 えーと、まずこちらに動画を1本貼ります。2009年に発表された FUZZ: THE SOUND THAT REVOLUTIONIZED THE WORLD というドキュメンタリー映画があります。タイトルが示す通り、「ファズとはなんぞや」を検証しまくった、愛すべきバカばかり出てくるおバカな映画です(笑)。あまり一般のメディアでは大きく取り上げられるハズもないマニアックな映画ですが、一応日本でもDVD化されて販売されているので、ご承知の方も多いと思われます。

 この映画は現代を代表するビルダーやミュージシャンが沢山でてきて、「ファズってさあ、〜〜〜だよね」と、おのおのの「ファズ観」を提示するという中身です。ビルダーでいえば、Z.VEXのザッカリー・ベックス師匠、アナログマンのマイク・ピエラ、エレハモのマイク・マシューズじいさん(笑)、それから(SKYPEでの収録だったようですが)イギリスの頑固者デイヴィッド・メイン(D.A.M.)も登場しています。そういうビルダー等が、どんな環境で、どんな風にファズを作り、そして彼らがどんな人物なのか、ってのを知る機会としては、とても面白い映像ですよね。ミュージシャンではスティーヴ・アルビニ(RAPEMAN!)、ジョン・スペンサー、Jマスシス、ピーター・フランプトン、それから一番多くフィーチャーされてるZZトップのビリー・ギボンズ、そんな方々が出てきます。

 で、なんと今YOUTUBEでその映像の本編91分がフルで見られるようになってるんですね(なぜタイトルがビミョーに変更されたかは不明ですが)。しかも公式にアップされたモノなので、後ろめたい気持ちは一切必要なしに楽しめます(笑)。本編のみ、そして当然ですが字幕ナシ、というワケで、よほどのマニアでないと全部見るのは辛いかもしれませんが、いずれにしろ貴重なチャンスというわけで紹介してみました。
 実は当方はこの作品のDVDを持っていません。買うべきだろ、とも思っているんですが。何故かといえば、DVDのほうには特典映像ってのがありまして、「アンジー・ボウイが語るミック・ロンソン」という映像が付いているそうなんですよ。アンジー・ボウイはデヴィッド・ボウイの元奥さんですが、一応自身もアーティスト活動をやってた女性でもあります。果たして何を喋るんでしょうか? 興味はあるんですが、いまいち食指が動かない、という(笑)。



 それから動画をもう1つ。こちらは以前インタビューでも大きく取り上げられていた、TYM GUITARS製のJマスシスのシグニチャー・ファズ FUZZ MUNCHKIN のデモ動画です。Jが所有するラムズヘッドをそのまま直接解析し商品化した、という、BIG MUFFファンにはヨダレもののMUFFクローン・ファズなわけですが、既に入手は困難になっています。せめて音だけでも、と思いまして、貼ってみました。

 以下は完全に余談になりますが、Jマスシス、という人名の読み方に関して、WIKIPEDIAなどでは「マスキス」と表示されています。英語版WIKIにおいても発音記号として「MASS-KISS」と書いてあるように、マスキスと読む人が多いのは事実です。しかし、実際にはこのファズのデモ動画でも発音されてるように「マスシス」「マッシス」と発音する人もそれなりに多いんですよね。J本人は「どっちだっていい」というファジーなスタンスのようでして、あまりこだわるのも意味がないな、日本人がそんなコトで目くじら立てるのも意味ねえな、とか思ったりしてます。それにしてもMASS-KISS=大量接吻? ちょっとカッコ良すぎですよね(笑)。デモ動画では例の「ボリューム・カット・スイッチ」を試してる部分もあるので、このファズの特徴を知るのに丁度いいデモ動画です。

 さらに動画をもう1本。こちらは最近ソロでアコギ・ツアーをやってるJマスシスのライヴです。アコギ弾き語りですが、本人も言ってたように、アコギでファズ踏んでます(笑)。これがおそらくBUILT TO SPILLのジム・ロス氏が作った、TONE BENDER MK1クローン・ファズだと思われます(映像では確認できないので、想像ですが)。



 さてさて、最後に予告を兼ねたご報告です。先日、この年末の押し迫った忙しい時期にお時間を割いていただいて、とある方のロング・インタビューをしてきました。その方はご本人いわく TONE BENDERキチ だそうで(笑)、その取材ではTONE BENDERの話ばっかりを伺ってきました。本来であれば、この方にインタビューできるチャンスをGETしたインタビュアーであれば、誰でも絶対に「別な話題」を聞きまくると思います。ですが今回のインタビュアー、つまり当方もなかなかのTONE BENDERキチ(笑)です。ホントにファズの話ばかり伺ってきちゃいました。しかも所有されてる貴重なTONE BENDERの数々を持参していただく、というゼイタクなお願いまでご快諾いただきました。ウヒョー、とか恥ずかしい声を出しながら、写真撮りまくってきちゃいました(笑)。

 ちょっとありえない幸運な機会に恵まれたことに感謝しつつ、そのインタビューは次号の「THE EFFECTOR BOOK」内で掲載する予定です。また、沢山のお話を伺える貴重なチャンスでもありましたので、恒例ではありますがこのブログではそのインタビューの全編を、後々掲載する予定でいます。

 実はまだ当方がインタビューの文字おこしを全部終えていないので、報告、という形でしか書けませんが、ご期待いただければと思います。誰のインタビューなのかは、写真を見てお判りの方もいらっしゃるかもしれませんね(笑)。
 

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