5.20.2012

Manlay Sound Demo Video from Rock'n Roll Vintage


 んー、実はまだ全部終わってないんですよ、作業が。何の作業かと申しますと、5月末に発売される THE EFECTOR BOOK 最新号の作業が、です。マズイです。編集長も今頃マイブラの「SOON」でも聞きながら寝ないで作業をしているハズです(笑)。とはいえ、既にその全容は殆ど確定しているので、例によって最新号の告知をやりたいと思います。

 「お前のペダルボード見せろよ」のコーナーでは、アメリカン・オルタナの雄、マイモニことMY MORNING JACKET、それから(たしか)本誌2度目の登場となるavengers in sci-fiのペダルボードをチェックしています。

 また日本が誇るヘヴィーサイケ・トリオ、 BORISのインタビューも掲載。ジム・ジャームッシュの映画に彼らが曲提供したことは「なるほど」と思えますが、松たか子が主演した映画「告白」の音楽を担当した、というのはさすがに驚きです。BORISは可憐で可愛らしいな女性が激重のレスポール・カスタムを操り、バカでかいオレンジ・スタックの前で轟音サイケ・ファズ・サウンドを奏で、ベースはダブルネックを操りドロドロのボトムを奏でる、というとんでもないバンドなわけですが、インタビューではそんな彼らのシステムを徹底解剖しています。

 さて、今回の大特集はファズです。ええ、またしてもファズです。しかも、世界に誇る日本のファズ大特集なわけです。当ブログでも過去に掲載したJマスシスのインタビューとか、森社長のインタビューでも皆が口にする「SUPER FUZZ」を筆頭に、日本製のヴィンテージ・ファズは世界中で大人気なわけですけど、激レアなブツから最新のものまで、日本のファズを総ざらい、という特集になっています。
 既に有名なヴィンテージ・エフェクターもののブログを運営されている方にご協力を仰ぎ、これまでなかなか明らかにされなかった「日本ファズ史」の研究文献や、貴重なファズ・ペダルを大量に撮影/掲載しました。また、なんと9mm Parabellum Bulletの滝善充氏がそれらのペダルを徹底試奏&徹底比較すっぞ、というコーナーもあります。なんだかいつになく豪華な特集、となってますね。
 ちなみにここに掲載した赤いファズは、グヤトーンが60年代に発売したTONE BENDERクローン、BAZZ BOXです(註:まったく同じ中身/外見で、BUZZ BOXというモノもあり)。回路はMK1.5のクローンで、当方も是非これをいつか入手したいなあ、と思ってるのですが、おそらくオリジナルと同じくらい、もしくはそれ以上に絶望的でしょうねえ。グヤトーン・ブランドの一番最初のファズ、と言われてるブツなので、そちら方面のマニアの方垂涎のファズ、ということになっています。

 そんなわけであとちょっとで完成予定のTHE EFECTOR BOOK最新号は5月末に発売です。是非お楽しみに。



 と、THE EFFECTOR BOOKの告知で随分場所を使ってしまったので、今回は残りスペースは動画を1本紹介しておくだけにしておこうと思います。とはいいつつも、当方としてはこの動画を是非皆さんに見てもらいたいワケですが(笑)。

 既にご承知のように、スペイン・バルセロナ発のMANLAY SOUNDのTONE BENDERクローン・ペダルは、スペインのROMAN GILと、当方の2人だけでアーダコーダと話し合いながらラインナップが決まり、スペインでシコシコと手作業で制作している、という個人制作ブランドです。日本では当方(当ブログ)を通じた流通に加え、大手輸入代理店(セカンドスタッフさん)を通じての販売網を持っているのですが、海外では「興味を持った」ユーザー個人、楽器店が直でMANLAY SOUNDにコンタクトを取り、制作+出荷する、という文字通りの「家内制手工業」体勢となっています。

 最近、アメリカ・シカゴにあるヴィンテージ・ギター・ショップ ROCK 'N ROLL VINTAGE が、このMANLAY SOUND製品の流通を始めました。実はたまたま&随分前の話になるのですが、当方も個人的にここのお店の在庫品(ギター)を買おっかなー、と思ってお店と頻繁に連絡を取り合ってたことがあり、それなりに知ってるお店でもあります。そのお店がMANLAY SOUND製品にとても興味を持ったので、取り扱いすることになったわけですね。

 そのROCK 'N ROLL VINTAGEが、早速MANLAYS SOUNDの主要機種「65 BENDER(海外ではRONNO BENDERとして流通)」「66 BENDER」「SUPER BENDER」のデモ動画を公開しています。ご確認いただけるように、アップロード日は5月6日なので、出来立てほやほやのデモ動画です。

 同じギター、同じアンプという環境で、65/66/SUPERの3機種の音比較ができるので、とてもタメになる動画です。ホントは最初は当方がこういう動画作ろうかな、と思ってたんですが、なんせ当方はいまだにビデオカメラを持ってないので(笑)。

 英語ではありますが、動画内でそれぞれのモデル概要を説明しています。その説明の内容は、このブログでダラダラと当方が書いていることと概ね同じなので拾うまでもありませんが、実際に音で「こういう音なんだよ」と説明してくれるのはやっぱり重要ですよね。
 65 BENDER(MK1)独特のミッドレンジの歪み&大爆音の出力(ボリューム・ノブが、他の2機種と違って控えめに設定されてることも確認できますよね)。66 BENDERに関して、オリジナルMK1.5同様の「ボトムの太さ」と「ギターのボリュームを絞ってのカリカリ音」。それからSUPER BENDER(MK2)特有の「パツパツの飽和感」なんかが、この動画の音からも確認していただけるかと思います。

 どうですか? TONE BENDERって、なかなかサイコーのファズじゃありませんか?


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