
まずはご覧のとおり、9月の頭にはTHE EFFECTOR BOOK最新号が発売になっております。特集はリヴァーブ。本のタイトルには「AMBIENT REVERB」と書いてありますが、つまりチョロっと奥行きを、とかそういう使い方ではなくて、音作りの中で積極的にリヴァーブを使い倒そう、という攻撃的な使用用途をメインに研究してみた、というカンジの特集になってます。また、ベテランのインタビュー・コーナーはクレイジー・ケン・バンドの小野瀬雅生氏が登場。
やっぱ空間系っていつも悩みますね。現状の当方にとっては決定版というブツに出会えてないからなのですが、今んとこ「あきらめる」という選択肢に落ち着いております(笑)。ディレイ、フランジャー、リバーヴ、トレモロ、コーラス、どれも使いたいのはやまやまですし何個か持ってたりしますが、全部の組み合わせ試すほど時間もお金もなく・・・・ファズとワウありゃまあなんとかなるかなんていうすっごく低次元な悟りに落ち着いているという(笑)。それはともかく、THE EFFECTOR BOOKの詳しい内容はこちらでご確認ください。

中身は、70年代に「グラム・ロックだよね」と呼ばれたような音楽はもちろんですが、その流れを直接的に受け継いだ80年代〜90年代のロックも沢山載っています。ボウイ、Tレックス、モット、スウィート、スレイドからJAPAN、ハノイ、LA系のチョイケバな人、さらに当然のように邦楽も紹介しています。日本でグラム・ロックの本作るのに、日本のロック・バンドが載ってないってのはやっぱオカシイと思うんですよね。当方も当然のようにブラウン管の前で沢田研二にワクワクした世代ですし(笑)。


それだけではなく、あの本田恭章氏にもインタビューさせていただきました。ご本人の活動はもちろんですが、JAPANやハノイ・ロックスと同年代に深く交流を持ち共演もしてる数少ないミュージシャンのひとりでもあります。本田恭章氏のボウイ観を読める機会としても面白いものになったのではないかと思います。
また、元毛皮のマリーズ、現在THE STARBEMSというトリプル・ギターの轟音バンドで活躍されている越川和磨氏にもインタビューしました。越川氏がミック・ロンソン・ファンだというのはHPを拝見して知っていましたが、こういう縁で取材することになるとは人生何があったか判らないモノですね。直接グラム・ロック云々とは関係ないかもしれませんが、インタビュー中「ロックロックロックパンクパンクパンクってロックを追いかけて行って、気づいたら後ろには何もなくなっていた」とおっしゃっている部分があります。
もうね、当方はこれ聞いたときにマジ泣きそうになりました。犠牲でもなんでもなく、ましてや後悔なんて1mmもなく、音楽ってそういう本気さが絶対に必要なんですよね。自分の甘っちょろい生活を振り返り、またしても海よりも深く反省するハメになりましたが、今回このお三方のインタビューを経験して、つくづくそれを感じました。所謂ロック雑誌みたいなところでカッコいい発言をするロック・ミュージシャンは世界中にゴマンといますが、本気でロックに取り組んでる人ってどのくらいいるんでしょうね? そんなことも頭をよぎったりしました。

ようはポール・マッカートニーひとりに焦点をあてた機材本です。ビートルズ時代のヘフナーとかカジノに始まり、ウイングス時代のリッケンとか色んなベースを紹介したものです。ビートルズ時代の機材に関しては前述の「BEATLES EQUIPMENT〜」とカブりますが、写真を中心にした本なので、当方の駄文は無視していただいてもそれなりに楽しめる(笑)本にしたつもりです。こんなカンジの中身ですので、興味ある方は本屋でお手に取っていただければ幸いです。
とまあ書籍関連は以上にしておきますか。
さて、実は当方は音楽関連のデザインも生業としている人間ですが、皆様ご承知のように昨今の音楽市況ってヤツはかなりハード&ヘヴィーです。そんな中その荒波のような音楽シーンで戦い抜いたグループのアルバムのジャケを担当しました。もう2年ほどご一緒させていただいています。ファズとかグラム・ロックとか、そういう世界とは真逆にいる(笑)グループですが、これもまたオンガク。THE ポッシボーのアルバム「1116」。9月3日に発売になったばかりです。ええ、ウチのブログを隅から隅まで読んでるような方であれば、このタイトルフォントに見覚えがあると思います(笑)。当ブログとはまったく縁もゆかりもない音楽ではありますが、もし興味ある方は、是非。
最後にプチご報告を。MENATONEのPIGが再入荷しております。なんと今回は通常の金色に加えて白とか赤とか変わったカラーのブツもあり。詳しくは後日改めて書きますが、興味ある方はご検討いただければ幸いです。
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