
2011年JMIはTONE BENDERの廉価版シリーズ「PLAYERS SERIES」をスタートさせました。本サイトでも「JMIのは、高いよね〜」といつもグチってしまうほど(笑)、真面目に作られたJMIの復刻製品はどうしても高額な値段だったワケですが、今回思い切ったコストダウンを計って、新しい廉価シリーズがスタートしたようです。勿論これまで発売してきた「高級」ラインナップもそのまま継続販売するとのこと(数量は限定ではありますが、まだ在庫もあるようです)なので、とりあえず試したい派は「PLAYERS SERIES」を、コダワリのギタリストは高額なリイシュー品を、という住み分け、というカンジでしょうかね。

PLAYERS SERIESのラインナップを見ていく前に、共通の変更点としては、写真でもおわかりのように筐体を四角い汎用筐体(おそらくハモンドの1590、もしくはその代替品)に変更したことがあげられます。「バカでかくて重い」というTONE BENDER共通の悩みから解放されたい、というユーザーのためなんでしょうね。
また、これも大きな変更点として、アダプターの使用が可能になっているようです。ただし、「センタープラスかセンターマイナスか」が現時点で確認できていません。写真ではなかなか確認しづらい場所ですが、アダプターのジャックは前面(上、IN/OUTジャックが出ているところ)の中央にあるようです。

ではラインナップを、といきたいのですが、簡単に言ってしまえばTONE BENER MK1、MK2、MK3、それからレンジマスター・クローン、その合計4種類が出ています。各機種に関して、それまでのJMI製品との差異を並べることは不必要かと思われますが、簡単に要点をまとめてしまえば、「PLAYERS SERIES」はトランジスタが違う、という点が挙げられると思います。
それまでオリジナルに忠実に復刻活動を続けてきたJMIですが、このPLAYERS SERIESではオリジナル通りのトランジスタ選択(これまで何度も書いてきたように、ここが一番「復刻」に関してはメンド臭い、高いハードルなわけですが)から離れて、別なトランジスタを使用することでコストダウンを計った模様です。

さてさて、一番気になるのは「廉価」というくらいですからお値段ですよね。まだ日本には入ってきていないと思うので、日本での価格はまったく不明ですが、現地イギリスでの販売価格は180〜190ポンド(註:レンジマスター・クローンのPLAYERS SERIESのみ、価格は140ポンド)です。それまでの「高級」シリーズの値段を考えると、たしかに「手に取りやすい」値段だ、と言えると思います。
とまあ簡単にJMIの新しい廉価版シリーズに触れてきましたが、実は以前からこの話があったことは当方も知っていました。というのも、廉価版が出るよ、というニュース自体は世界中の店舗に(プロトタイプの写真と共に)告知されてきていたからです。


(1/25加筆:上記ではプロトタイプ、と書きましたが、ほんの数個だけ売られたことがあったようです。このインジケーター付きのチビTONE BENDERはMK1、MK2ともにシリコン・トランジスタを使って回路を組んだもので、現在では既に製造・販売ともに終了した、とのことです。価格も安かったのですが、やはりTONE BENDERマニアには「ゲルマ」という言葉の響きは特別なものを持つ、ということのようですね・・・)



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