最初のZONK MACHINEでは、オリジナルのTONE BENDER MK1とほぼ同じ回路で構成されていましたが、後にこのZONK MACHINEはモデルチェンジを経て、THE ZONK 2という名前で生まれ変わることになります。そのTHE ZONK 2はPNPシリコン・トランジスタを用いたMK1.5回路で、つまりは「FUZZ FACEクローン」でもあるわけですね。
まずその筐体ですが、当方はてっきり「MK1と同じ筐体だろう」と思ってたのですが、違いました。どうみてもそっくりではありますが、幅も長さも、折り曲げられたアルミ板の角度も、そして展開構成もちがいます(MK1は板2枚で構成されてますが、ZONK 2は板3枚から成っています)。ま、あまり大した事ではないですけどね(笑)。
比較対象としてMK1と並べた写真も撮ってみましたが、2cmほど長さが短いだけで、随分とコンパクトに思えます。写真では実感が湧かないと思いますが、手に取ると「アラ、ちいさいな」とすぐに感じられます。
コントロールですが、通常のTONE BENDERと違って正面左のノブにはSWELL、右のノブにはFUZZというレタリングがされてますが、文字は違えど、効用はいつもと同じです。SWELLは単純に「膨らます」という意味の単語ですが、例えばカラーサウンドの足踏みペダル製品でWAH/SWELLという(ワウのスイッチをオフにするとボリューム・ペダルになる、というエフェクター)製品があることでも分かるように、SWELLは音量の調整を指します。
そして中身です。実はこのJMIのリイシュー品THE ZONK 2では、60年代のNOSシリコン・トランジスタを使用しています。以前も書きましたがPNPのシリコン・トランジスタなんてものは今では殆ど需要がないブツですので、見つけるのも面倒かと思うのですが、今回のZONK 2の復刻品では、オリジナルと全く同じ、テキサス・インストゥルメンツ製の2N4061というトランジスタを搭載しています。オリジナルにこだわるJMIらしいですよね。
回路ですが、やはりTONE BENDER MK1.5回路、つまりアービターFUZZ FACEとほぼ同じ回路、ということになっています。そこで大変気になるのは音、ということになりますよね。音に関しても、当然ではありますが、シリコン・トランジスタを用いたFUZZ FACEなサウンドです。ハムバッカーを使用しても、シングルコイルを使用しても、ギターのボリュームには敏感に反応します。ミッドはわりと厚めででますが、ロー・ボトムはそれほど出ていません。FUZZツマミをフルにすれば、ブワーっと分厚い例の轟音がうなります。是非、ワウと一緒に使ってみたいところではありますね(勿論個人的な嗜好で言いましたけど)。
近況報告パート2。最近、ゲイリー・ハーストが自分の持っているファズ・コレクションの一部を手放すんだけど、お前いるか?という話を貰いました。どうやらその中身は10数個のビンテージ・ファズ、それから60年代〜70年代にかけて彼自身が製作したブツ(プロトタイプを含む)とのこと。「オウ、マジ考えるんで、とりあえず写真とリストよこせよ」と返事しておきました。ホントに最近の話なので、どうなるかはわかんないですが、全容が解明できれば、ご紹介できるかも、と思ってます。
近況報告パート3。スペインのMANLAY SOUNDから、すでに「65 BENDER」限定版が日本に向けて発送されています。もうじき到着すると思いますので、そちらも改めて近日中にご紹介したいと思います。
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