
本ブログではその件に関しては触れるのを辞めておこうと思いますが、いくつか発売中の雑誌にて、当方も追悼文を書かせていただきました。どれどれ読んでやるか、とお考えになられた奇特な方がもしいらっしゃれば、本屋さんで立ち読みでもしてみて下さい。
ひとつは、シンコーミュージックから出ている緊急追悼ムック「CROSSBEAT SPECIAL EDITION デヴィッド・ボウイ」です。この本は2013年にアルバム『THE NEXT DAY』が出た際に出版された同名ムックの増補改定版として編集されたものです。それ以降の新しい記事、また遺作となった『★(BLACKSTAR)』の制作ルポや、2016年1月10日以降の出来事をまとめて、1/3近くの新しいページを追加したブ厚いムックです。

こちらは雑誌の内容から言っても音楽にそれほどシフトした内容にはなっていませんが、それもまたボウイのボウイたるゆえんです。たいていの方はやはりこの表紙に面食らうかもしれませんが(笑)、いたってハードコアな、エッジの立った映画雑誌として知られる『映画秘宝』ですから、その辺のチャラいボウイ追悼特集本みたいな上っ面の特集みたいなことにはなっていません。
人が音楽に何を求めるか、それは人それぞれ千差万別だと思いますので、何がいい何が悪いとはあまり口角泡を飛ばして言えたもんではありませんが、やはり急逝というニュースを機に、是非一度脳内をリセットして、思い込みを一端すべて横に置いてみて、それからボウイ作品に触れてみて下さい。こんなブログをやってる人間(当方)は、やはりそれでもミック・ロンソンが好きですし、グラム・ロック大好きです。が、実はそれ以上に「ボウイの作品」が大好きな人間でもあります。ロンソンと同様にカルロス・アロマーとかロバート・フリップとかリッキー・ガードナーとかアール・スリックとかナイル・ロジャースも重要なギタリストなんですよね、当方にとっては(特にカルロス・アロマー!)。
そういえば以前アキマツネオさんに取材した際に「俺にとって音楽イコールTレックスだから」とおっしゃられていたのですが、その言わんとすることは当方にはよく判ります。当方にとって音楽=デヴィッド・ボウイだったからです。とても全員にそう思ってくれなどとは言えませんが、再度言えば、これを機に、是非また一人でも多くの方に1曲でも多くのボウイ作品に触れていただきたい、という思いを強くしたというお話でした。

本誌に「ファズ・マニア鼎談」という対談ページがあるのですが、当方も「マニアの1人」として(笑)参加させていただきました。あまりゴッツイ内容を喋ったわけではありませんが(ええ、そうなんです。ゴッツいマニアックな内容を喋ろうとしたら、この本1冊ではとても足りませんから。笑)、とりあえずマフ・マニアの方、ファズフェイス・マニアの方と同席させていただき、あーだこーだとTONE BENDERに思いを馳せながら喋らせていただいております。

その他ベテラン・ギタリストのインタビューにはゴダイゴの浅野孝巳氏が登場。ええ、もうベテラン中のベテラン、しかも現役バリバリ、というギタリストですね。それから特別企画として、元バービー・ボーイズのいまみちともたか氏による「新機材片っ端から試奏してみたレビュー」の記事もあります。他もろもろ、いつも通り重箱のスミをつつきまくるマニアックさで迫るTHE EFFECTOR BOOK最新号は既に発売中です。興味ある方は是非お手にとってみて下さい。


以上のことを、ボウイが亡くなって1ヶ月以内にぜーんぶやらなければならなかった、というこの時期でしたが(笑)、個人的にはやはり大変でした。同時にマドンナの来日記念本とかも作ってたのですが、その仕事に追われることで、現実から逃避してたと言えるのかも知れません。いやあ、人生てのはいつも難しいもんですね。
good
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