2.25.2014

The Effector Book Vol.23 - Modern Fuzz Special

 
 んー、またご無沙汰となってしまいました。まだまだ冷え冷えでゲルマ・ファズが思い通りに歪んでくれない季節柄ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか? なんだかんだで当方もかろうじて息をしております。ご無沙汰となってしまった間に、色々と新しいネタ、告知しなきゃな、と思ってるネタが積まれてきたのですが、まあ少しずつ書いていければと思います。

 まず、何といっても今月はTHE EFFECTOR BOOKです。とは言うものの、以前にもお伝えしましたが実はこのムック本は最近「月頭の発売」に変更になりました。なので、同誌VOL.23は「3月の頭」に発売になります。当然ですがNAMMショーでの最新商品をナルハヤでチェック&紹介しております。その点をまずご承知願えればと思います。そんなこといっても2月は通常月より日にちも短いし(たった3日、されど3日、なのです。笑)、この原稿を書いている時点でもまだまだ正常発売までは予断を許さないドキドキ期間でもあります。問題なく、皆様のお手元に届けばいいのですが。

 さて恒例の中身先出し、です。今回はまたしても、やっぱりコレだな、的意味もありまして「ファズ特集」です。ファズ。ええ、当ブログとも切っても切りはなせない歪みペダルです。が、今回のファズ特集では、特に昨今脚光を浴びるモデル、つまり「新しいファズ・ペダル」特集なんです。2014年現在、実際に足下に重くてバカでかいTONE BENDERなんかを置いとくギタリストというのは圧倒的な少数派なわけでして(笑)、プロアマ問わず実際に使える/使いやすいファズというのは現行品が殆どです。そんなワケで「ファズ最前線に突入」といった威勢の良い(笑)キャッチコピーが踊る表紙となっております。

 表紙にババンとZ.VEX「FUZZ FACTORY」が載ってることでもおわかりのように、もちろん中身でもガッツリとZ.VEXの特集記事と検証記事があります。FUZZ FACTORYをこれでもかと集めまくって比較してみたなんて記事もありますし、もちろん大将ザッカリー・ベックス氏のインタビューもあります。おもしろいオッチャンですよね。ホント愛すべきエフェクター馬鹿、と言いますか(笑)。

 さらに、世界規模で「マヂかこいつら頭オカシイんじゃねえの?」っていう素晴らしい賛辞を集めまくってるDEVI EVER、そして同様の賛辞を集める日本が誇るMASFもインタビュー記事を掲載。なんといってもファズはギター・エフェクターとして最も長い歴史を誇るわけですが、その研究は今日もなお延々と続き、そして発明的な新製品もドンドン発売されています。楽しいですねえ。ファズ。
 今回の特集では、これまで一度もやってきたことがありませんでしたが、「トランジスタで音はどうかわるのか」とか、ファズの歪みを奇麗に出すにはどういうコツがいるのか、なんていう、極めてプレイヤー目線に近い記事も沢山掲載されています。これ、やっぱ重要ですよね。ウチのブログをご覧頂いている方ならすでに「電池はアレがいい」とか検証されている方も多いのですが、「ピックは何がいいか」なんていうポイントまで指摘している今回のファズ特集、やっぱブッ飛んでます(笑)。

 ベテラン・インタビューのコーナーでは人間椅子の和嶋慎治氏が登場。ええ、人間椅子が演奏するクリムゾンの完コピ演奏には、当方もかなり影響を受けました(笑)。人間椅子、最高ですよね。どうでもいい話ですが日本人にはSGって凄く似合うなあ、なんてことも思ったり。

 それから、今回の目玉はモグワイのペダルボード特集記事かも。今年の頭に発売された新作はなんとイギリスでポップ・チャートのTOP10入りしてしまったというモグワイ。ポストロックの代表的アーティストではありますが、今すげえことになってんですね。そんな彼らのステージ上の機材を写真撮りまくり、本人に「さあこれを解説しろ、これはなんだ?」と質問しまくる、ていういつも通りの(笑)面白い記事となっております。お楽しみに。



 それともうひとつ、書籍のご案内です。THE EFFECTOR BOOKには「第2特集」と呼ばれるページが本の後半にあって、いつも「ひとつのブランドを徹底紹介」するコーナーとなっています。この度、その「ブランド紹介ページ」をまとめた本が、THE EFFECTOR BOOKの別冊的なムックとして発売になります。

 「エフェクター・ブランド大全」という書名、それから「完全保存版」なんてコピーが踊るこの本は既に発売中です。THE EFFECTOR BOOKで紹介されるエフェクター・ブランドは大手からハンドメイドの個人ビルダーまであらゆるブランドがありますが、それらをまとめてみると、こんにち的なエフェクターのありよう、というものが見えてきます。エレハモは何を考えて今エフェクターを発売してるのか、BOSSはどうなのか、ロシアのAMTの場合はどうなのか、なんでMOOGはあんな変態エフェクターばかり出すのか(笑)、とか、開発者インタビューを含め面白い本になったと思います。

 実はこれ、苦労しました。例によって当方はこの本のデザインを担当させていただいたのですが、なんとフルカラーなんですよこの本。もともと雑誌に掲載された時はモノクロで、単行本化でフルカラー。えーと、どういう意味かと言いますと、全部最初から作り直すわけです(笑)。表紙にも「エフェクター愛好家に捧げる、究極のマニア本」と書いてありますが、まあこのくらいしないとそういう方々は満足しないだろう、ということもあり、作り直しました。大変でしたが、出来てしまえば安堵します。興味ある方は是非こちらもチェックしてみてください。



 さて、つい数時間前スペインからの新しい荷物がとどき、また先週にはイギリスからもひとつTONE BENDERが届いております。その辺のことは次回にて。
 

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