9.10.2011
news from JMI
イギリスのJMIから「ホレ、早くエフェクター売れよ、ガンガン売れよ」みたいなプッシュが当方のもとにメールで送られて来るんですけど、その言葉とは裏腹に本国JMI側も在庫が少なくなっちゃってたり、さらには当方のおサイフ事情なんかも関連して(笑)、そんなにガシガシと大量仕入れ/多売すっぞ、っていう状態ではありません。
そんなヨタ話はともかく、JMIはさすがにイギリスを代表する老舗ブランドなわけですから、JMIに関するニュースは日々いろいろと更新されます。英国本国JMIのサイトもマメに更新されるようになっていますが、今回はその辺のJMI関連ニュースをまとめてババっとご紹介しようと思います。
まずドカーンと写真を大きく使いましたが、御大ピート・タウンゼンド氏です。彼は最近創刊されたウェブ・ギター・マガジン「iGUITAR」の創刊号で特集されていまして、その中で過去に使用した機材に関して説明がありました。で、「ピート・タウンゼンドは60年代にゲイリー・ハーストが作ったTONE BENDER MK1を使ってたぞ」ということが紹介されているんです。証拠写真なんかは掲載されていませんでしたが、その事実は当ブログをお読みいただいている方であれば、殆どの方が既にご承知のこととは思います。
面白かったのはTONE BENDERのことだけでなく、「60年代後半頃、ピートが使用していた機材リスト、というのはミュージシャン間でもの凄く需要があった」という話です。なぜなら、当時ピートが使用した機材はファズのみならず、アンプやギターも「最新のもの」ばかりで、ミュージシャン達はそれが何だったのか知りたい、それを(他の誰よりも早く)買いたい、というニーズがあった、とのこと。ミック・ロンソンなんかもそのひとりだったんでしょうね。
ピート・タウンゼンドは60年代から現在に至るまでもハイワット・アンプのユーザーであり、現ハイワットを運営しているのはJMIと同じ連中(つまりジャスティン・ハリソンがボス)ですから、今もJMIと懇意にしている、とのことです。いつかピートに直接インタビューできたら嬉しいですねえ。と勝手に個人的な妄想を巡らせています。
それから、以前ここでも告知/紹介しましたが、やっとJMIはPLAYERS SERIESのラインナップに関してオオヤケの説明文を掲載しました。「我々JMIは、新しいラインナップとしてPLAYERS SERIESを用意しました。これはペダル・ボードでの使用を望むプレイヤーのリクエストをかんがみて、9Vアダプターの採用、それから明るいLEDランプの設置、そしてより小さなMXRスタイルの(註:以前も触れましたが、MXRよりはちょっと大きいです。ただし薄いですが)筐体を採用しました。それでも60年代のゲルマニウム・トランジスタを用いたクラシックなサウンドはそのままに、そしてより安い価格帯の製品となります!」だそうです。
そして最新のニュースのひとつ。というか、ただの日記じゃね?とも思えるような(笑)ネタですが、今月ゲイリー・ハースト氏がJMIを訪れた、とのことです。彼は定期的にJMIを訪れて、その製品の品質管理や保証書へのサイン等々を行っているわけですが、現JMIとの関係は良好のようで、以前もチラっと書いたように新製品(どうやら以前話題に上がったオクターブ・ファズ以外にもいろいろあるようです。まだ決定してないから、ということで詳しいことは教えてくれませんでしたが)の打ち合わせ等を行った模様。ゲイリー・ハースト所有のビンテージ・ファズの販売に関してもJMIを通じて行う腹づもりのようです。
そして本国の公式サイトには「JMIはゲイリー・ハーストが手がける唯一のエフェクター・ブランドです。偽物に注意!」とか書いてあります(笑)。まあ、偽物なんてのはいまのところ誰も作っていませんし、むしろゲイリー・ハーストという人の名前をもっともっと日本で有名にしなきゃなー、なんて当方は思ったりもするわけですが。先方からは「日本で楽器フェスかなんかあれば、喜んで日本にいくぜ」という連絡も貰っています。嬉しいですねえ。嬉しいんですけど、誰が飛行機代払うんだよ!という困難かつ重要な問題は解決できないママです(笑)。ちょっとこの件に関しては、しばらく様子をみながら考えたいと思います。
ちょっと脱線しますが、最近VINTAGE PEDAL WORKSHOPの製品が遂に日本で発売されましたね。アレを「JMI製品と間違えて」購入するという人はいないだろう、とは思うんですが、一応念のために書いておけば、JMIとVPWはもちろん関係のないブランドです。ただし現VPWのスティーヴ・ジャイルズ氏が以前JMIでエフェクターを作ってた、というのももちろん事実ではありますが。余談ですが、次回以降でRANGEMASTERに関して詳しく紹介しようと思ってるので、詳細はそちらで書くつもりですけど、JMIは「DALLAS RANGEMASTER」の名を商標登録しています。ホントならRANGEMASTERという名前を商品名につけるのは、JMIしか出来ないんですよね。
それからなぜかこんなニュースもありました。ジョニー・デップ(もちろんあのジョニー・デップ。本物さんですよ。笑)は音楽も大好きな人で、自分で音楽活動を行ったりもするわけですが、なんと最近彼はJMIのTONE BENDERを2ケ、購入したそうです(笑)。ひとつはMK1.5、でもうひとつはPROFESSIONAL MK2 OC81Dバージョン、とのこと。ホエー、やるじゃんジョニー・デップ。関係ないけどなんだかオイラも嬉しいぞ(笑)。まさか本ブログでジョニー・デップの写真を使うことになるとは思ってませんでしたねえ(笑)。そういえばジョニー・デップはキャリアの最初は、バンドマンとしてデビューしてるんですよね。イギー・ポップの前座も務めたことがあるそうですし、ローリング・ストーンズとも仲が良い、という話はよく聞きます(デップ扮するジャック・スパロウのルックスは、キース・リチャーズをモチーフにした、という話も有名ですし)。またいささか旧聞になりますが、オアシスのアルバム『BE HERE NOW』で、デップ氏はスライドでチョロっとギター弾いてるそうです。
さすがにジョニー・デップ氏にくらべたら認知度は下がるとはおもいますが、他にも現在のロッド・スチュワートのバック・ギタリストでもあり、ソロ活動もしているギタリスト、ポール・ウォーレン氏は、JMIの公式エンドーザーです。ロッドのステージで彼は最近JMIのPLAYER SERIES MK1を使うらしく(でも彼の一番のお気に入りはデカイ方のTONE BENDER MK1なんだそうですが)、JMIのスタッフもロッドのステージがロンドンである度に訪れている、とのこと。
また、最近発売された彼のソロ名義(ポール・ウォーレン・プロジェクト名義)のアルバムでも、JMIのTONE BENDERが活躍した、とのことです。
長らく日本で品切れとなっていたMK1.5や、MULLARD OC81D版のMK2(こちらは予約分ですでにSOLD OUTとなりますが)も近日中には日本に到着する見込みです。引き続きJMI製品をよろしくおねがいします。
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